Delisu on

いつかのどこかを歩いていたら小さな公園に出会いました。

入り口は二つあり片方は住宅街、片方は道路につながっていました。

時間は覚えていませんが確か夜の7:00ぐらいだった気がします。

あいにく半袖を着ていたため少し肌寒かったと記憶しています。

公園の中には登り棒と滑り台が合体したみたいな遊具とベンチがいくつかありました。電灯はあったのですが電気がついていませんでした。

この文章はそんな公園のベンチに座りながら書いたのです。

空はここよりは明るく、ここは地面よりも暗い。時折通る車の光に照らされて影が逃げていきます。

車が通らなければここは鳴き声しか聞こえません。

何となく虚無を感じたいと思っていたらいつの間にかここにいました。

ここでは人との距離感もなく、ただただ虚無感が佇んでいました。私は小さな声で挨拶をし、隣に座らせてもらいました。

「今日は少し寒いですね」「そうでしょうね。ここは何もないところですから」「確かに何もないですね。強いていうなら車の音が少々...」「申し訳ない。私はこの場所が好きなだけで他は興味ないんだ。もっと暗くなれば静かになるんだがね」

そんな他愛のない話を10分くらいしたら私の心も空っぽになったみたいです。気づいたらいつもの知っている場所に戻っていました。

彼は、もしかしたら彼女かもしれませんが私の心を空っぽにしてくれる。またいつか会える日を楽しみにしています。

どうですか?少しはあなたも興味が湧いたのではないでしょうか?

私はあの人と虚無感に一生の感謝をしたいと思っています。          ーーーDelisu

Delisu on

ゴミ箱にゴミが投げ捨てられました。

ゴミはゴミ箱の底に沈んで行きました。

底の底まで沈んだゴミは、もうゴミではありませんでした。

そこには赤く輝く炎がありました。

その炎は卵と出会い、やがて尻尾が生えてきました。

尻尾が消え、四肢が生え、頭と胴がはっきりしてきたようでした。

体が大きくなっていって、動けるようになっていきました。

狭いトンネルを抜けると、眩しいほどの光を目に、五月蝿いほどの騒音を耳に入れることができた。

そこからは早すぎる時が流れた。日は上り、月は眠り、空は輝き、星は回る。

何回目だろうか、太陽との挨拶を交わし外に出た。花が咲いている。

こんなちょっとした事でも幸せを感じることができるだなんていいことだよね。

とか言っても争いの多い時代で生きたことなんてないけど。

いつ思ったのかなんて覚えてないけどずっと考えてる夢があるんだ。

物語を作ってみたいってね。

一番最初に、先生に書いたものを見せた時はいろいろ言われちゃった。

語り手が変わるなら段落を分けたりしろ。とか、文末は会話分以外揃えた方がいいとかね。

でもそれのせいで思い描くものとは離れていってるような気がするんだ。

だから今日は絶対説得させてやるって気持ちで行くよ。

卵と出会った炎は燃えています。

それはそれは勢いよく燃えています。

それは太陽のようでした。

しかし太陽に逆らうように動いていました。

やがて炎は地面につきました。

その炎は地面の底に沈んで行きました。

底の底まで沈んだ炎は、もう炎ではありませんでした。

そこには白く輝く液体がありました。

その液体は地面をゆったりと滴っていきました。

 

ある日私が夜空に手をかざすと、不思議な白い液体がぽつぽつと垂れてきた。

その液体はくっついていき丸くなっていった。

小さく鼓動するこの球体を私は大切に飾ることにしよう。       ーーーDelisu

Delisu on

太陽が眠り、月も眠り、空は白く染まり、草木が動き出したあの日に見た夢のお話です。

それは不思議な世界で素晴らしい世界でした。道は黒く、木々は少なく、星のような形をした生き物がたくさんいました。あの日とは違い月だけが眠っていて、空は青かったと記憶しています。歩いていると目の前に棒が出てきて長方形のようなものを走り去って行きました。私はこの世界が好きになりました。娯楽や幸せがここには溢れている。そうだ、この数々の幸せを集めに行こう。この両手で抱えきれないぐらいの幸せを。まずは探索だ。あのゴツゴツした早い四角はなんだろう。ここの住民がまたがっているあれはなんだろう。あの高い長方形の上に立っている住民は何をしているんだろう。真夜中黒で身を纏っている住民は何をしているんだろう。あの窓から私を死人のような顔見てくる住民は何をしているんだろう。わからないけど少なくとも幸せであることには変わりないはず。やっぱり素晴らしい世界ですね。

ここまでが私の夢のお話です。そろそろ私は行こうと思います。草木が私の首の跡が撫でてくれました。ありがとうね。はは。これも夢だったらよかったのですがね。               ーーーDelisu

日記1

私の行動源について話します。

 

基本的に私は「面白い」が行動源です。

これは面白いか、あれは面白いか、それだけです。

面白ければやりますし、面白くなければやりません。

ブログだって面白くないと思えばいつの間にか消えてるでしょう。

 

最近は面白いと思うものを見つけられていません。

もちろんやってて面白いことはたくさんあるのですが、慣れというかなんというか...

新しいものを見つける発見が何よりの面白いものだと思っていますので、誰かが作ったものをやったり、長い間続けるものをやるというのはその面白いとはかけ離れたものとなっていくのです。

余談ですが二番目に面白いと思っていることは新しいものを作ることです。

 

ここまでの話を読んで「結局あなたの面白いってなんなの?」って思った方のために説明しますと、楽しいや悲しい等の感情全てひっくるめて面白いだと思っています。楽しい=面白いはわかってくれる方が多いと思いますが、悲しいを面白いと思う方はあまりいないでしょう。ここらへんはニュアンスが難しいですね。例えば近い人が死んでしまって悲しいを面白いと思う人はいないでしょうし、私もそれは思いません。あくまでなんらかの物語を読んで、悲しいと思う。それを面白いと考えています。結局は本やドラマ、はたまたゲームなどの実際には起こっていないがあたかも起こっていたかのように思わせる作品は人の気持ちを動かすことができる。それが面白いと考えているのです。

となると、悲しいという表現よりも感傷的になるのほうがあっているかもしれませんね。

 

先ほど私は新しいものを見つける発見が一番面白いと言いました。

これはかなり簡単に実感できる方法が一つあります。それは外にでることです。

私自身かなりインドアなのでお昼ごろに外に出ることはないですが、夜でも夕暮れでもかまいません。持っていくものは片手にスマホでもなんでもいいのでカメラを手にしておきましょう。

風景とは面白いもので特殊的です。普遍的ではないのです。今日、ある場所で撮った写真と、明日、全く同じ時間に全く同じ場所で撮った写真。きっと全く違う世界が映っているはずです。きっとそれは私の思う面白いを体感させてくれるはずです。

                                 ーーーlainB