Delisu on

太陽が眠り、月も眠り、空は白く染まり、草木が動き出したあの日に見た夢のお話です。

それは不思議な世界で素晴らしい世界でした。道は黒く、木々は少なく、星のような形をした生き物がたくさんいました。あの日とは違い月だけが眠っていて、空は青かったと記憶しています。歩いていると目の前に棒が出てきて長方形のようなものを走り去って行きました。私はこの世界が好きになりました。娯楽や幸せがここには溢れている。そうだ、この数々の幸せを集めに行こう。この両手で抱えきれないぐらいの幸せを。まずは探索だ。あのゴツゴツした早い四角はなんだろう。ここの住民がまたがっているあれはなんだろう。あの高い長方形の上に立っている住民は何をしているんだろう。真夜中黒で身を纏っている住民は何をしているんだろう。あの窓から私を死人のような顔見てくる住民は何をしているんだろう。わからないけど少なくとも幸せであることには変わりないはず。やっぱり素晴らしい世界ですね。

ここまでが私の夢のお話です。そろそろ私は行こうと思います。草木が私の首の跡が撫でてくれました。ありがとうね。はは。これも夢だったらよかったのですがね。               ーーーDelisu